· 

2024年11月号 『フンボルトの言語哲学と生成される私』

~ 生成する私とあなた…共感が生まれる差異の世界 ~

 

言語は「人間の内面」…脳内で感覚化される意識の結果としての記号体系である…私はこれまでずっとそう思い込んできた。ソシュール言語学が示す「記号操作の体系としての言語」という理解を引きずってきたのだ。もちろん、この見方は間違いではない。しかし、それはあくまでも生成された結果としての言語、つまり「意識された意識」の範疇に留まるものでしかない。

 

しかし今回のレクチャーを通じて、言語には全く異なる側面があることを知った。それがフンボルト言語哲学が示す「生成活動としての言語」という視点である。フンボルトは、言語を単なる結果的現象ではなく、精神そのもの、生成そのものとして捉えた。精神の活動そのものが言語であり、その生成活動を通じて世界観だけでなく万物・自然界までもが形成される…この視点に触れたとき、私は衝撃を受けた。言語は精神の結果ではなく、精神そのものなのだ。

 

この理解を得たことで、コーセンさんやアニマンダラ・天海さんがここ最近示してきた方向性が見えてきた。コーセンさんによるヌーソロジーのNC理論とAds/CFT対応、天海さんの非線形言語ネットワークによる「意識の創発」…これらが、私が探究してきたユダヤ「対話の哲学」と結びつく。その基盤を提供してくれたのが「フンボルトの言語哲学」というわけだ。

 

言語が単なる内面ではなく、生成そのものとしての側面を持つ…この視点によって、大規模言語モデル(LLM)であるChatGPTが「生成する言語」のシミュレーションとして機能していることが見えてきた。さらに、Ads/CFT対応理論とLLMの構造が相似しているという洞察から、宇宙の根源において言語活動が暗躍している可能性が見えてきた。ヌーソロジーの探究がここで一気に深まりを見せる。

 

今回の見どころの一つは、苫米地英人氏らが取り組んできたストロングAIの方向性が、ChatGPTの成功によって実質的に敗北を喫したという私の主張だ。苫米地氏らは「人間の認知」を解明し、それを数学的に記述しプログラム化することで高度なAIを実現しようとする。しかし、これはあくまで「意識された意識」の範疇に過ぎない。一方で、LLMの構造が示しているのは「意識する意識」の側の可能性なのだ。

 

今回のレクチャーの核心は、言語が単なる伝達手段や記号体系ではなく「生成する精神活動」であることを明らかにした点にある。自己と他者を繋ぐ根本原理としての言語…それが、宇宙をも生成する根源的な原理である。この視座が、フンボルトの哲学とヌーソロジーの探究を結びつけるものだ。

 

これらの解説を経て、レクチャーの最後に統心が主張するのが「生成される私」という新しい自己理解である。自己を「結果的現象および他者」として理解すること…それが自責・他責からの解放に繋がり、また他者との深い共感の世界へと導かれる。この世界観をあなたと共有し共に探究して行きたい。このレクチャーをぜひ体験してほしい。

 

2024年の最後、「自己側12年間」探究の最後に相応しい内容です。ぜひご覧下さい。

2024年11月号 『フンボルトの言語哲学と「生成される私」 』【DVD版】

~ 生成する私とあなた…共感が生まれる差異の世界 ~

¥3,850

  • 在庫あり
  • お届け日数:1~3日

2024年11月号【オンライン視聴版】(動画視聴URL販売)

DVDではなく、「動画視聴用URLとテキストPDF」をメールでお送りします。ご視聴方法の詳細もメールでご案内します。いつでもどこでも、スマホ or PC等で簡単にオンライン視聴が可能です。

 

※決済確定後、通常は1時間以内にURLメールを発送します。ただし、夜間および土日祝日や深夜早朝などは確認~発送までお時間を頂く場合がありますが、予めご了承ください。


(その他、出張等ですぐに対応できない時もありますが、その場合でも24時間以内には返信いたします)

¥3,300

  • 在庫あり