2023 川瀬統心オンライン講演会 第3弾
日時:8/13(日) 14:00~18:00
方法:ズーム・ウェビナー
費用:3300円
※オンデマンドで後日視聴もできます。
※当日参加された方も、後から何度でもオンデマンド視聴ができます(約1ヶ月)。
関西ヌーソロジー研究会主宰
武蔵野学院大学ヌーソロジー研究所 特任研究員
ヌーソロジー研究家であり内在探求者
自分教ガイド・川瀬統心によるオンライン講演
2023年 ψ11「定質」の顕在化シリーズ 第3弾
テーマ:「マトリクス」から脱出し、「ザイオン」からも脱出せよ
~ ヌーソロジーにおける「顕在化」と「潜在化」の違い ~
●緊迫した世界情勢
2022年2月24日に始まったロシアによるウクライナへの軍事侵攻から1年半が経とうとしていますが、いまだ停戦の見通しは立たず、戦闘が長期化するのは避けられない情勢です。
毎日のように死者・負傷者が増え続け、これが周辺国を巻き込めばいつ「西側NATOとの戦い」に発展するか分かりません。そうなれば第3次世界大戦の始まりであり、遂に禁断の核兵器使用も覚悟せねばならない緊迫した状況にあります。
先の第2次大戦終了から78年間、私たちは「平和」が前提となる世界を過ごしてきました。さらに1989年の冷戦終結からは30年以上に渡って欧米流の「自由と民主主義」に飼い慣らされ、それがもたらす安寧を疑うことなく享受してきました。
なのにそのような安寧の時代は昨年、突如として終了したのです。私たちはいま、再び「戦争」の時代へと逆戻りしているのでしょうか。
●文明の衝突
「冷戦終結」によって自由民主主義が勝ち、以後は自由民主主義が永遠のイデオロギーとなって世界を導いていくであろう・・・というフランシス・フクヤマ流『歴史の終わり』史観は間違っていたことが証明されました。
代わりに、フクヤマのハーバード時代の師である国際政治学者サミュエル・ハンチントン氏の『文明の衝突』史観がクローズアップされてきています。
簡単に言えば、冷戦終結によって「イデオロギー対立」の時代は終わったが、冷戦後は「文明対立」の時代に突入するというものです。
「イデオロギー対立」は「知性的な対立」だったと言えるでしょう。それゆえイデオロギー対立の時代には「経済的要因」の影響も大きく、時にそれが争いの原因になり、和合の目的にもなり得たのです。
しかし「文明対立」は根が深く精神的であり、より「感情的な対立」です。こうなると「経済的合理性」は大きな意味を持ちません。ロシア・ウクライナ戦争に覚える違和感の正体はどうやらここにある様です。
ヌーソロジー的に言えば「イデオロギー対立」は思形的対立、「文明対立」は感性的対立です。プーチンのロシアは、ロシア正教を軸とする大ロシアの復活を目指しており、西欧文明からの離脱を意図していることはもはや周知の事実。まさしくこれは文明対立であり、精神的・感性的でとても根深いものです。
感性的対立に経済的合理性は説得力を持ちません。このまま私たちの世界はなすすべもなく、第3次世界大戦という「最後の戦争」へと突入してしまうのでしょうか。
●思形と感性を統合する「キリスト意識」・・・今こそ「ψ11顕在化」が待望される
思形と感性は構造的に捻れています。捻れは潜在化すると対立を起こします。この対立は人間の性(さが)であり、この対立を乗り越えることが「脱人間」である「変換人」の意識進化の方向性となります。
その為には思形(ψ9)と感性(ψ10)の顕在化が必要。ヌーソロジーではそれを「位置の統一化」と呼び、これは2021~22年の「時代精神」による顕在化の働きでした。
顕在化した「捻れ」は「統合」へと進みます。それが「位置の統一化」であり、その流れが「他者」ともに相互了解へと進むのが「位置の同一化」。これは「ψ11~12の顕在化」のことであり2023~24年の働き。オコツトによると「人間の意識進化」のプロセスの「最終段階」です。今年2023年はその前半であるψ11が顕在化する年。
思形と感性の捻れの背後には、それぞれアーリマン衝動(物質悪)とルシファー衝動(精神悪)が控えており、この2つの悪の調停が「キリスト意識」と呼ばれるもので、ψ11の顕在化は個人におけるキリスト意識の顕現とも言えるでしょう。
いずれにせよ「顕在化」が脱出の鍵を握っています。
●マトリクスからの脱出では道半ば。さらにザイオンからの脱出へと向かえ。
顕在化とは奇数系観察子が先手を取っている意識状態、潜在化とは偶数系観察子が先手を取っている意識状態です。
分かり易く言うと、奇数系は「作り出す」側であり、偶数系は「作られた」側です。人間はこの作られた結果的な現象世界の中に閉じ込められているということです。そこから抜けだし、その背後に回り込み、作り出す側へと意識を侵入させることが「顕在化」です。
ところで映画『マトリックス』(1999年)以降、この世が実は「仮想現実」であり、そこから脱出することが真の意味での「自己実現」であるとスピリチュアルや脳科学コーチングなどの領域で広く共有される様になりました。
しかしながら、ヌーソロジー的には「マトリクスからの脱出」では全く不十分です。実際に映画の中ではマトリクス脱出後の「ザイオン」でも争いは継続しており、主人公達はマトリクスとザイオンの間を往復しつつ、争いのストーリーが続きます。
マトリクスからだけでなく、ザイオンからも脱出しなければなりません。それが「顕在化」の方向性です。マトリクスを出て、ザイオンからも出て、「真のリアル」へと至る道です。
その意味で言えば、マトリクスを脱出したとしても「潜在化」の域を出ていないということです。そして既存のスピリチュアル、商業化したり組織化している様なものはすべて「潜在化」であると言えます。なぜならどれも「マトリクスでの人生最適化」を目的としているからです。これはザイオンからマトリクスへ戻ることです。
ヌーソロジーが目論む「顕在化」とは、それら既存のスピリチュアルとは真逆の方向性となります。それがザイオンからも出て真のリアルへと至る道・・・「なる」へと至る道なのです。
マトリクスからザイオンに出たとしても方向性が2つに分かれるということです。そこで潜在化と顕在化の方向性の違いが明確に現れて来るのです。真のリアルへ向かうか、マトリクスへ引き返すか。
今回の講演では、顕在化と潜在化の違いを色んな角度から整理して明確にしましょう。さすれば激動の時代、先行き不安な世界情勢や日本の状況の中にあって・・・戦争や震災やグレートリセットなどなど・・・これから何があろうともすべてを超越して、泰然として己の行く道に確信を持つことができるでしょう。
今までは、この「顕在化」の方向性はとても不利でした。圧倒的多数が「潜在化」の方向性にあり、全ての社会的資源は潜在化の方に味方しています。顕在化を志す者は言わば「負け組」であり「弱者」でした。
しかしながら激動の時代に入り、いま「潜在化」の方向性が行き詰まって来ていることは間違いありません。
そして今までは圧倒的に弱者であり負け組に甘んじていた「顕在化」の方向性が、これから2025年に向けて徐々に他者と相互了解が取れてくる様になる・・・2025年以降はさらに大きな流れへと反転してくる・・・とヌーソロジーでは見ているのです。。
毎月京都・大阪で開催している関西ヌーソロジー研究会での研究発表を元に、講演会用に構築し直して、一本の映画の様にお届けします。ご興味のある方は気軽にお立ち寄りください。
ご縁のある方のご参加をお待ちしております。
統心はあなたの中の「変換人」を産み出すお手伝いを致します。
ヌーソロジー・ビギナーの方でも聞いて頂ける内容です。
きっと楽しんで頂けるでしょう。
コメントをお書きください