令和元年最初のヌーソロジー教室です。
◆テーマ:「変換人の心象風景3」~原因論と目的論~
2013年出版の『嫌われる勇気』が全世界で350万部を超えるベストセラーになり
「アドラー心理学」が広く知られるようになりました。
「原因論と目的論」は、そのアドラー心理学からの知見です。
それは、行動や感情の考え方に対する二つのアプローチ法のこと。
「原因論」は、行動や感情は「過去の原因」に基づいて起こるという考え方で
「目的論」は、行動や感情は「未来の目的」に対して起こるものだという考え方です。
お気づきのように、両者のアプローチは真反対となっています。
人間を悩ます罪悪感・失敗概念・欠乏感・無力感・・・
これらはみな「原因論」的な思考がもたらすものです。
要するに、問題の原因を追及しようとする姿勢です。
物質的な領域では、「原因論」は問題解決の大変有効な手段となるのですが
精神的な領域では、「原因論」は新たなる苦しみを生み出すことが多いのです。
人間が問題を解決できずに苦しむ時は
大抵が「原因論」的な思考の中で堂々巡りしているのです。
では「目的論」だとどうなるのか。
そしてそれが「変換人型ゲシュタルト」とどのような関係になるのか。
「変換人の心象風景」シリーズ第3回は
この「原因論」と「目的論」について見ていきたいと思います。