◆今月のテーマは『一神教精神のあとに来るもの』
12/8に福岡で行いました講演をベースに
講演では掘り下げて語ることのできなかったポイントを
関西ヌース教室ならではの、臨場感とユーモアを交えて詳しく見ていきたいと思います。
そのポイントとは「相対性から双対性へ」。
私たちは普通に生活していれば、知らないうちに誰もが相対性・相関主義的な態度で生きることになります。
それをごく簡単に言えば「善悪観念」のことであり、ジャッジであり、数々の価値判断です。
それはまた、「信念」と言い換えることもできます。
そしてこの「信念」こそが、「一神教精神」のカタチなのです。
もちろん、何人も「信念」を持たずに生きることはできません。
生きていれば、すでに何らかの「信念」を持っている筈です。
しかしながら、この「信念」が自らを縛り、不自由にもしているのです。
『ワンネスは2つある』でも書きましたが、いかなる信念も「善し悪し」の判断をもたらします。
その「善し悪し」は、相対性という「見かけ二元性」となって、私たちを「理想と現実」のギャップの中にはめ込んでしまうのです。
この「見かけ二元性」のことを「相関主義的」と私はよんでいます。
「見かけ二元性」は、心身の分裂をもたらします。
人間の不幸は、すべてこの「心身分裂」から来ているのです。
そしてこの「心身分裂」をもたらしている元凶が、いわゆる「一神教精神」であるというのが私の主張です。
それでは一体どうすればいいのでしょうか。
一神教精神の呪縛を解き放ち、心身分裂から心身統一へと向かうにはどうすればいいのでしょうか。
この課題に対して、福岡講演では語る事のできなかった「相対性から双対性へ」というポイントから味わい深く、探っていきたいと思います。