9月度のテーマ:クオリア
クオリア・・・赤なら赤、バナナならバナナの主観的印象のこと。感覚質とも言います。
私の見ている「赤」は、彼の見ている「赤」と同じなのだろうか。
私の味わっている「バナナの味」は、彼女が感じている「バナナの味」と同じなのだろうか。
これらは誰しもが一度は思った疑問でしょう。
その主観的印象であるクオリアは、現在の科学では説明することができません。
これを「意識のハードプロブレム」と言います。
現在の科学は、意識を脳内現象の結果として捉えています。
そのような枠組みでは、クオリアは説明できないのです。
私の感じている赤と彼女の感じている赤が同じだと説明できない。
電磁波の周波数や神経細胞発火の物理現象としては説明できますよ。
でもその「感じ方」は説明できない。
それは人によって全く違う可能性があるし、もしかしたら彼女は感じていない可能性もあるのです。
感じているふりをしているだけ。これは「哲学的ゾンビ」という思考実験です。
ここには今話題の人工知能問題もからんできます。
人工知能が意識を持つか否か?は、そのままクオリアの問題でもあるのです。
そしてヌーソロジーにおける意識進化の方向性とは
このクオリアを明確に認識していくことであると私は確信しています。