今月のテーマは『ニーチェを超えて』
「ワンネス本」でも頻繁に取り上げた哲学者ニーチェ。
彼の説く「ルサンチマン」や「ニヒリズムの到来」は、
「ワンネス本」を貫く中心テーマでもあります。
現代は間違いなくニヒリズムの時代です。
何も信じることのできなくなった時代、伝統的価値観の一切が崩壊していく時代。
これは仏教でいう「末法の時代」でしょうし、
キリスト教なら「終末の時代」ということになるでしょう。
何やら近寄りたくもないワード「ニヒリズム」ですが、
私たちは現代人はすでに、このニヒリズムの空気に生まれながらどっぷりとつかっているのです。
何人もここから逃れることはできません。
では、どうすればいいのか?
自分教ガイドとしては、ここはまず「ニヒリズムを徹底させよ」、となります。
地震で半壊した家屋にブルーシートを敷いて住み続けるのは、大変な困難が伴います。
それならいっそのこと、全部壊して更地にしてしまう方がいい。
ニーチェがやろうとしたことは正にそれでした。
既存の価値観の徹底的な否定、根本からの否定・・・それが彼の「神は死んだ」宣言。
そして絶望をさらに通り越したところに開かれる「新しい地平」を彼は「能動的ニヒリズム」として、その体現者を「超人」として、表現したかったのだと思います。
人間的なものを一切残さない、まったく「新しい地平」を。
『私はお前たちに超人を教える。人間は超克さるべき何物かである。お前たちは人間を超克すべく何ごとをなしたか?超人は大地の意義である。』(ツァラトゥストラはかく語りき)
ということで、ヌーソロジー的観点からニーチェの言う「能動的ニヒリズム」「超人」に迫って行きたいと思います。
とうしん勉強会は、いつでも初めての方オッケーです。
できるだけ、初心者・一般の方に向けた解説を心がけています。