~時間が内在として見える位置へ~
「時間」と聞けば、誰しもが背後でチックタックと流れて行く時間を思い浮かべます。また今年2021年であれば、西暦2000年代という時間の流れ、歴史的年表の様なものを思い浮かべます。物理学者が取り扱う時間もこれと同様、数直線上で表される「流れる時間」。過去から未来へ、原因から結果へと流れる時間・・・私たちはこれしか知りません。
ところが、この常識的な時間概念に対して、真っ向から異議を唱えた哲学者がいました。それがフランスの大哲学者アンリ・ベルクソン。ベルクソン曰く「それは本当の時間ではない」と。「背後に流れる」という感覚・・・この「背景」的な感覚が、すでに「時間を空間化してしまっている」というのです!
何ということでしょう。だから、それは本当の時間ではないのだと。
本当の時間・・・ベルクソンがいう「持続」。今年のテーマ「ψ9の顕在化」である「位置の等換」とは「時間が内在として見えてくる」とされ、それはこの「持続感覚の顕在化」のことであります。
ずっと「空間認識の反転」を追っかけてきたヌーソロジーですが、いよいよ時間の反転・・・「時間の負の方向性」を見出すところまで来ました。「時間概念」の革命は、私たちの日々の生き方に、直接的な変化をもたらすでしょう。そんな変化を予感しながら、今年1年は共に「位置の等換」の顕在化を探求していきましょう。