~光と色をめぐるニュートンとゲーテの対立~
ゲーテは著名な詩人であるが、実は自然科学者でもあった。彼は植物や動物、鉱物をつぶさに観察し、その感じ方をありのまま描写する。その正確な描写は科学であり、同時に美しい詩にもなる。
ゲーテ自然科学では主観と客観は《モノ》において一つになり、思形と感性は統合されていく。これが「知覚空間を開く」・・・2022年の方向性と合致するのだ。
そんなゲーテ自然科学の集大成『色彩論』。この本においてゲーテはニュートンを辛辣に批判する。ここから光と色をめぐるニュートンとゲーテの対立が始まる。
光と色の研究において「光」を解明したのがニュートンならば、ゲーテは「闇」を解明したと言える。前者はRGB理論としてPCモニター等に成果を残しているが、後者はCMY理論として印刷物や染色の領域で成果を残した。
二人とも間違ってなどいない。大切なのはこの両者対立の本質であり、かつゲーテ的な方法論を現代に復活させることなのだ。
それはヌーソロジーにおける思形空間と感性空間の統合であり男性性と女性性の統合でもある。両者の争いは、そのまま戦争の原因にも通じている。両者の統合こそが人類進化の方向性なのだ。そしてその方向は「知覚空間の扉」を開けることによって開かれる。
だからゲーテなのだ。2022年、ゲーテ復活を共に体験していこう。またしても神回の爆誕!今回はヌーソロジーファン以外の人にも見て頂きたい名作の予感がします・・・。